投資信託は様々な運用商品の基本だ。
まずは投資信託をきちんと理解して、投資家への道を踏み出そう!
もくじ
投資信託の基本
*投資信託の運用に関係する会社は、販売会社、運用会社、受託会社の3つに分かれていますが、ここでは簡略化するためひとつにまとめました。
投資家からおカネを集めて、それを株や債券(国債とか社債とか)、不動産などに投資しますよ。
儲けたおカネは山分けでっせ!
ただし、損をする場合もありまっせ!
ざっくりと説明するとこんな感じです(秒殺)
投資信託のポイント3つ
少額から始められる
専門家が運用する(場合もある)
アクティブ型 | インデックス型 | |
特徴 | 専門家(ファンドマネージャー)が運用。市場の平均よりも高い成績を目指す | 指数と同じような値動きを目指す |
運用コスト | 専門家の給与やリサーチ料がかかるんで高め | 低め |
だから日経平均が上昇すればその投資信託も値上がりするし、逆に日経平均が下がれば、その投信は値下がりする。
分散投資ができる
投資信託と預金の違い
投資信託 | 預金 | |
元本保障 | 元本は保障されない | 元本保障 |
利子・分配金 | 運用の成果によって異なる | あらかじめ決められている |
手数料 | 購入時・運用期間中・解約時に手数料がかかる | 手数料はかからない |
投資信託には手数料がかかります。
購入時…最近はネット証券を中心に手数料のかからない「ノーロード」といった投資信託も多くあります。通常は購入価格の0.5%~3%ほどです。
運用期間中…「信託報酬」という手数料がかかります。こちらは1年に1回ガバっと払うのではなく、毎日の純資産額からちょっとずつ差し引きされている形になります。
解約時…「信託財産留保額」がかかる場合があります。解約する際には運用している株や債券を換金して支払いをするので、その時の換金手数料のようなものです。
しっかり読んで、(運用方針にもよるけど)なるべく手数料の安いファンドを選ぶようにしよう。
投資信託の主な投資先
株式
企業が資金調達をする時に、発行する有価証券。
出資をして企業のオーナーになるイメージ。企業の業績によって配当金や株式の値上がり益が期待できます。
景気がよくなると、企業の業績がよくなるので、株価が上昇します。
逆に景気が悪くなると、企業の業績も悪くなるので、株価は下がります。
また株価は政治・経済の情勢によって左右されることもあります(直近だと米中貿易摩擦とかイギリスのEU離脱問題とか)。
債券
国や企業が発行する有価証券。
国債とか、社債とか。
株や不動産に比べて値動きが少なく安定していると言われてます。
一般的に景気が悪くなると、価値が上がる傾向にあります。(安定資産である債券に資金が流れるため)
逆に景気が良くなると、価値が下がる傾向にあります。(もっと儲かりそうな株や不動産へ資金が流れるため)
債券は比較的安全な資産。
株や不動産とは逆の値動きをする、と覚えておこう!
不動産(REIT:リート)
みんなでお金を出し合って、ビルや商業施設を買って、テナント料を稼ぐイメージ。
株・債券に比べて値動きが激しい傾向にあります。
景気が良くなると、不動産の価値も上がるので、REITの価格も上昇します。
逆に景気が悪くなると、不動産の価値も下がるので、REITの価格も下落します。
また、一定の条件を満たすREITの運営法人は法人税が免除されるので、株式に比べて配当金が高い傾向にあります。
投資信託って失敗したらゼロになりそうで怖い?
株は1つの会社に投資をするもの。
1つの単位の株を買うのに、数十万円かかるものもあります。
ちなみにトヨタ自動車の株は1単元約66万円 (2019/2/13現在)。
投資した会社がもし倒産したら株式は紙切れになります。
一方、投資信託は投資家からおカネを集めて、幅広い銘柄に投資をしています。
日経平均に連動した投資信託なら、225社。
TOPIX(東証株価指数)に連動した投資信託なら、なんと約2,100の会社に分散投資をしています。
全部の会社が倒産すれば、投資信託の価値はゼロになりますが、その可能性は極めて少ないですよね。
株と投資信託を混同して、必要以上に投資を恐れないようにしましょう。